海へ続く電柱2018年10月05日 11時11分


江川海岸

江川海岸

江川海岸

下の写真は、2015年に「SIGMA dp2 Quattro」 で撮影した作品。
大潮の満潮で霧雨が背景の工場地帯を覆い隠してくれた、この上なくイメージに近いシチュエーションで撮影することができた一枚。
長時間露光で撮影した、ノートリ無調整のカラー作品です。
江川海岸

千葉県木更津の江川海岸の「海に続く電柱」。2011年に撮影した時には、電線がまだしっかりと残っていました。この翌年の台風で手前の電柱に掛かる電線が切れてしまい、取り除かれました。

この日は千葉市内で撮影があり、終了したあと江川海岸に足を運んだのでした。満潮をやや過ぎた頃で、少し地表が顔を出していましたが、これはこれでなかなか良い感じ。昼間の快晴から一変、現地に着くや否や黒く厚い雲が垂れ込めるおあつらえ向きの空模様に。見渡す限り、ひと気の無い閑散とした空間に、羽田に向けて最終着陸態勢に入った旅客機が轟音を響かせ頭上を通過する、なんとも言えない寂寥感に襲われるような情景でした。

おそらく、もう足を運ぶことはないだろうけど、最後に作品として納得のいく写真が撮れてよかったです。