エマルジョンテスト2013年11月25日 21時57分


野川と紅葉

野川と紅葉

懐かしい言葉ですが、プロフェッショナル用ポジフィルムは、乳剤(エマルジョン)が厳重に管理されています。乳剤のロットが変る度にテスト撮影を行ないます。現像所でもテストした結果を公表しているのですが、コマーシャルフォトグラファーは自分のスタジオで独自にテストすることが多かったです。
テストするのは、実行感度と色の補正です。ISO100のフィルムでも実際に撮影して現像に出してみると、ISO80しかなかったり、色のかぶりも酷かったりとロットによって結構バラツキがあります。実際には、使用機材やライティングによっても変ってしまうのですが。
ある人は、ISO64しかないといったフィルムも私のライティングでは、100あったりとか。^^
良いロットがでると会社などは大量のフィルムをキープするけど、個人だと大量のキープは難しく、良くない乳剤も仕方なく使っていました。

といっても乳剤にこだわる撮影は、化粧品や宝石など厳密な色を要求される仕事だけなのですが。でも、料理でシアンやグリーン被りをするフィルムは使いたくなかったものです。

生ものを扱っていたときのことを考えれば、デジタルになってからは楽になりました。モニターのキャリブレーションなどカラーマネージメントはしていますが、良いか悪いかは別として、色の観念自体が大きく変ってきたように思えます。

写真と文章は関係なかったですが、写真は野川公園の紅葉です。