白馬岳〜朝日岳縦走52014年08月14日 12時31分

朝日小屋
朝日小屋
朝日小屋に到着して受付をしようと思ったら、小屋番のゆかりさんは、台風11号による予約キャンセルの対応に追われていました。この日もかなりの予約が入っていたということでしたが、大半の方がキャンセルされたようで、ゆったりと宿泊することができました。
私と同じく白馬岳方面や白馬大池からきた人々が数名、なにより驚いたのは、親不知から栂海新道を1日で登ってこられた強者がいたことでした。(朝の4時に出発され、小屋に到着されたのが18時くらい。)
小屋番のゆかりさんとは初対面でしたが、小屋番日記を拝見していたためか、以前から顔見知りのように思えました。
富山のお米と地の食材を使った食事は、山小屋とは思えないほどの美味しさです。名産の「昆布締め」や地の山菜を使ったおでんは最高です。

イブリ山山頂より望む朝日岳(鎖場に学生パーティーの姿)
イブリ山10合目より朝日岳を望む
翌朝、朝日小屋に別れを告げ下山へ。テント泊をしていた学生のパーティーを夕日ヶ原付近で追い越し、イブリ山山頂でひと休み。来た道を振り返ると、どっしりとした朝日岳の山容が視線に飛び込んできました。(画面右側の山肌には、鎖場を降りる学生パーティーの姿が。)

イブリ山1合目
イブリ山1合目
当初、北又方面に下山するのは私だけだったのですが、台風の影響を考慮した方が、私と同じ北又方面に下山してくれることになりました。
心強いのと、北又からタクシーを割り勘で利用できるのが、とてもありがたかったです。(さらに北又からのタクシー利用者には、町から一人あたり1000円の補助がでることを知りました。)
もし1人だったら、一般車が入れる小川温泉まで3時間かけて歩こうと考えていましたが、北又付近では雨が激しさを増していたので、歩いていたら大変なことになっていたことでしょう。
写真は、イブリ山1合目。この道は、大蓮華山保勝会によって開かれ、現在も守られているということです。

北又ダムと吊り橋
北又ダムと吊り橋
イブリ山を下り終わると、目の前に北又ダムと黒薙川を渡る吊り橋が見えてきました。この吊り橋を渡って階段を登りきると北又小屋が姿を現します。

吊り橋の足下
吊り橋の足下
吊り橋の足下の様子。幅が狭いうえに踏面が金網なので、足下がスースーします。> < ;

川を横断するイノシシの親子
イノシシの親子
偶然、黒薙川を横断するイノシシ親子の姿を発見。黒薙川は黒部川に合流します。合流地点は、黒部峡谷鉄道の黒薙駅付近で、黒部峡谷鉄道のポスターにもなっている青い橋(後曵橋)のところです。

今回の登山ルート
登山ルート地図

今回の登山行程
新宿〜白馬(ムーンライト信州81号)
1日目:白馬駅〜猿倉(バス)〜白馬尻〜白馬大雪渓〜白馬山荘
2日目:白馬山荘〜白馬岳山頂〜雪倉岳山頂〜朝日岳山頂〜朝日小屋
3日目:朝日小屋〜イブリ山山頂〜北又〜泊駅(タクシー)

兼ねてからの念願だった、白馬岳〜朝日岳縦走を果たすことができましたが、朝日平から日本海に沈む夕日を眺めることができなかったのが、少し心残り。またいつか、夕日を見るために登りたいと思います。
台風11号の影響を懸念しての登山でしたが、全行程を無事に終えることができたので、達成感はひとしおでした。